フォトギャラリー
12月の花
ビオラ
ビオラは秋から春にかけて冬を通して咲く。寒さに滅法強いのは、緯度の高い北ヨーロッパのスミレを祖とするからであろうか。花の少なくなった庭を白、黄、青、紫、臙脂など多彩な花びらで飾ってくれる。さらにその中間色や咲き分けもある。ビオラもパンジーも園芸品種で、花の大きさが3〜5センチのものをパンジー、それ以下をビオラと分けるらしいが、便宜的なものなのであろうか。(2009.12.1)
ビオラ(横浜)
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ビオラ(横浜)
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11月の花
カラミンサ
昨秋、カラミンサという白紫の小さな花をいっぱいつけるハーブを何株か買って庭に植えた。紫蘇科で、ミンサ(mintha)
とあるように、紅茶などに生葉を何枚か浮かべるとハッカと同じ香りがする。わずかな風にも花穂が揺れる様は風趣があった。宿根なので今年も沢山の穂を出したが、放っておいたら、ジャングルになってしまった。来年は手を入れてみようと思うのであるが、垂直に立つ穂だけ残すのであろうか。(2009.11.1)
カラミンサ、昨年(横浜)
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カラミンサ、今年(横浜)
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10月の花
シロタデ
いままであった建物が取り壊されて更地になると、それまで生えたことのない植物が出て来る。家の土台やまわりの木の根を掘り起こしたりするので、土の中にあって日の目を見なかった種が発芽するからであろうか。それとも更地になったことで、その環境に適したものが先ず出てくるからであろうか。左はシロタデでこの土地では初めて目にした。アカマンマのイヌタデより草丈も花穂も大ぶりである。右も初めて出てきた洋種ヤマゴボウ。どちらも空き地や荒れ地を好むらしい。(2009.10.1)
シロタデ(横浜)
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洋種ヤマゴボウ(横浜)
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9月の花
ドラゴンフルーツ
沖縄の友人から7月半ばに、ドラゴンフルーツの花が咲いたと写真が送られてきた。サボテン科らしい大ぶりの美しい花であったが、1ヶ月半ほどして、今度は実が色づいてきたと知らせがあった。ショッキングピンクの色の実で、さすが南国の果実と思っていたところ、友人から宅急便が届き、ドラゴンフルーツがいくつも入っていた。ナイフを入れると、深いピンクの果肉に黒い小さな種が星のようにちりばめられていた。甘味が少なく爽やかな味であったが、少し置いて果皮が黒ずんで甘くなるのを待ってから食べるのが流儀らしい。(2009.9.1)
ドラゴンフルーツの花(沖縄) (宮城邦昌氏撮影)
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ドラゴンフルーツ(沖縄)
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8月の花
ノボタン
野牡丹は豪華絢爛の牡丹や芍薬に比べると、色は白や紫だけの一重の花ではあるけれど野趣がある。あちこちの庭で植えられているのを目にするが、鮮やかではあるけれど素朴な感じが好まれているのであろう。牡丹、芍薬はボタン科、野牡丹はノボタン科と出自が違うのも肯けるものがある。左は庭にあったシコンノボタン(紫紺野牡丹)、右は先日沖縄の友人がヤンバル探検の際に撮影したものを送ってきてくれたもので、コバノミヤマノボタン(小葉の深山野牡丹)とあった。(2009.8.1)
シコンノボタン(横浜)
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コバノミヤマノボタン(沖縄)
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7月の花
ガマの穂
昨年まではレンコンを栽培していた蓮田が近くにあり、夏にピンクの大きな花を咲かせていたのだが、今年はその蓮池が一面ガマの穂で覆われていてびっくりした。農家がハスの栽培をやめたこともあり、池の水が減って乾燥化が進み、ガマにとってちょうど良い環境になったのかもしれない。穂の先の黄色い部分が雄花で、焦げ茶色のところが雌花。びっしりと綿毛が詰まっていて、子どもたちが手でほぐしては吹き合って遊んでいた。(2009.7.1)
ガマの穂(横浜)
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ガマの穂(横浜)
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6月の花
ムラサキツユクサ
ムラサキツユクサは一つの茎の頂に沢山の蕾をつけ、咲き始めると次々に咲くので、その青紫の花は初夏の朝の楽しみである。近くの園芸農家の庭先にあったものは、花も茎葉も大ぶりで花の色も赤紫であった。何年か前から目をつけていたのだが、先日その家のおばあさんが仕事をしていて、頼んで株を分けてもらった。オオムラサキツユクサとあったが、総じてムラサキツユクサというらしい。(2009.6.1)
ムラサキツユクサ(横浜)
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オオムラサキツユクサ(横浜)
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5月の花
バラ
花の女王バラは何回か苗を買って植えてみたが、場所が悪かったのか失敗したこともあり、敬遠して取り上げてこなかった。それが、昨年苗を買って植えたのがこの4月末に新枝を伸ばし花をつけた。一つはコクテールという名前で、咲き始めの時の花弁の赤と花心の黄色の対比が美しい。右は赤いツルバラであるが、名前を忘れてしまった。一度忘れると、バラは種類、名前が数限りなく調べて特定するのは至難の業なのである。(2009.5.1)
バラ(Cocktail)(横浜)
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赤いツルバラ(横浜)
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4月の花
クローバー
クローバーというのは白詰草のことであるが、はじめは「白爪草」と思っていた。花びらの形が爪の形をしているからと思い込んでいたのである。この草の繁茂する力は強く、茎をどんどん地に這わせて広がり他の草を寄せつけない。この草を干して、ガラスなどのこわれ物を送るときの詰め物にしたというのが名の由来という。馬肥やしという名もある。馬に食わせるほど茂るから牧草として入ったのであろうが、同じく渡来したクレソンも、野生化してあまりに茂ると馬芹といわれるのである。右は赤花のクローバー。(2009.4.1)
白詰草(横浜)
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赤詰草(信州、佐久穂町)
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3月の花
カラスノエンドウ
カラスノエンドウは春の野草として馴染み深い。ふっくらと繁みが盛り上がって、マメ科らしい形の赤紫の小さな花がつく。実の入った莢は熟すと黒くなるが、その少し前に採って種を出し、口に当ててビービーと鳴らしたものである。先日、鶴見川の土手の斜面でスズメノエンドウを見つけた、花も実も全体に小ぶりなので雀となったらしいが、鴉の方が先に名づけられたからであろうか。(2009.3.1)
カラスノエンドウ(横浜)
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スズメノエンドウ(横浜)
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2月の花
ツクシとスギナ
2月になると春が近い。去年新しく庭に赤土を入れたら、あちこちからスギナが勢いよく出てきた。庭では厄介者であるが、春に出るツクシが可愛いので、塀と敷石の間の小さな窪地だけに残した。ツクシは胞子体といって花ではない。しかし、穂が開くと緑色の胞子を飛ばして花のようになる。穂が半分くらい開いて未だ胞子が残っている茎を、根元から折って摘む。袴を取るのが一手間だが、きんぴらにして酒肴に添える。その苦味に春を感じるのである。(2009.2.1)
ツクシ(横浜)
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スギナ(横浜)
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1月の花
アロエ
アロエの花は真冬に咲く。11月に蕾の花穂が立ち、12月に入ると下から順に咲いてゆくのだが、咲くと細長い管状の花が下向きに垂れる。春先までと花期は長い。アロエの肉厚の葉は健康食品として色々に商品化され、ちょっとしたブームになっているが、少し前まではアロエ軟膏という定番があった。蝦蟇の油ではないが、あかぎれや切り傷、火傷などに擦り込むと、たちどころに効く万能薬でわが家の常備品であった。(2009.1.1)
アロエの蕾(横浜)
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アロエの花(横浜)
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