6月の花 エゴの花
 隣りとの境に木を植えるために30年前に土を入れた。それが、どこかの山の土だったらしくアケビやタラ の木や、そのほかにも名前のわからない木が生えてきた。タラの木は土のなかに太い根茎があったらしいの だが、あとは実生でそのまま放っておいた。そのうちの一本が花をつけて、初めてエゴノキとわかった。咲 き始めるとあっという間に満開になり、それから花を落とすと地面が見えなくなるほど真っ白になる。実は 細長の丸っこい、小豆より少し大きいぐらいの実だがおそろしく殻が堅い。昔はお手玉の中に入れて遊んだ と聞く。沖縄にもタイワンエゴノキがあり、ほとんど同じという。沖縄の植物は南から来たものが多く、タ イワンホトトギスのようにタイワンを冠す名が多い。北から渡ったものは少なく、染井吉野の移植が何度か 行われたが根付かなかったようである。(2003.6.1)

横浜のエゴノキの花