11月の花 エノコログサ
 エノコログサはどこにでも生えてくる雑草である。五穀の内の粟がこの草を作物化したものであることはあまり知られていないが、そもそも現在の作物自体が野生の植物から作られたものなのである。実をつけた穂が子犬のしっぽに似ているので「犬ころ草」で、それが訛ったものらしい。「猫じゃらし」という名もある。穂の色や形に変種があり、普通は穂も葉と同じ緑なのだが、穂先が金色のものはキンエノコロ、紫がかったものはムラサキエノコロ、大きな穂のものはオオエノコログサ(アキノエノコログサ)とか呼ばれている。(2013.11.1)

キンエノコロ(信州、八千穂)

ムラサキエノコロ(信州、八千穂)