2月の花 フキノトウ
 立春を過ぎ、二月も半ばになるとフキノトウが顔を出す。そうなれば、春はもうそこに来てい る。庭には、毎年一回天ぷらにできるくらいのフキノトウが出る。野山にあるフキノトウの強い 香りはないが、それでも春の香りを一番に運んでくる。天ぷらのほかに、フキ味噌にする。豆腐 のみそ汁などにきざんで散らすと、いっそう香りが立つ。三月になり花穂が伸び薹立ちして花が 開いても、まだ十分に食べられる。信州では春が遅く、標高千メートルの山小屋のまわりでは、 桜の咲く四月下旬から五月の連休あたりまで楽しめる。(2007.2.1)

フキノトウ(横浜)

薹立ちしたフキノトウ(横浜)