6月の花  ジャガイモの花
 隣りにある畑に毎年ジャガイモが植えられている。それほど多くは作付けされていないので、 自家用なのであろう。6月になるとうす紫の花をつける。花びらの形と黄色い雄しべの付き方が、 同じナス科のトマトやナスの花と似ている。南米アンデスの高地からヨーロッパに渡り、日本へ はジャカルタを経由して来たという。フランス宮廷の貴婦人方が、この花を競って身に飾ったと いう話は有名である。出身地のアンデス地方では、夜凍らせたものを昼間にもどしては踏んで、 乾燥させて水分をとばして保存食にする。この乾燥ジャガイモはチューニョと言って、こちらの 食文化には欠かせない。「チューニョの入っていないスープなんて、愛のない人生みたいなもの」 という諺があるらしい。(2006.6.1)

ジャガイモ畑(横浜)

ジャガイモの花