10月の花 カヤツリグサ
どこにでも顔を出すつよい草である。形に特徴があり、どれも同じに見えるが種類が多いらしい。こどもの頃、三角形をした茎を割いて遊んだものである。茎を途中まで割いて、また反対の方から割いて開くと蚊帳を吊った形になる。荒れ地が少なくなりあまり見かけなくなったが、プランターに植えたピーマンの脇から出てきたので、花をつけるまで大きくした。花穂を根元から切って逆さにすると、線香花火のパッパッと火花が散る形にそっくりになる。線香花火の火花が活発に飛び出す始めのころを「マツマツ」、終わりごろの火花が流れるようになるのを「スギスギ」と囃していたのを思い出す。地方によっては、「カラマツカラマツ」とか「カヤツリカヤツリ」、そのあとを「ヤナギヤナギ」と言ったりするようである。(2021.10.1)

カヤツリグサ(横浜)

カヤツリグサ(横浜)