5月の花 ケマン草
華鬘草と書く。仏殿の装飾具の形に因んだ名前とあった。花がアーチ状に列をなして垂れ下がる。鯛釣り草の別名があるように、鯛が釣り下がっているようにも見える。向島の百花園に連句の吟行で行った時に初めて見て、変わった花姿で印象に残った。ケシ科で赤花と白花がある。同じケシ科のムラサキケマン(紫華鬘)は、身近な野草でどこででも目にすることができる。近くの荒れ地で植生遷移が起きて、一面ムラサキケマンで覆い尽くされたことがあった。こちらは紫花と白花である。黄花もあると聞くが、まだ見たことがない。(2022.5.1)

ケマンソウ(向島、百花園)

ムラサキケマン(信州、佐久穂町)