10月の花
金木犀と銀木犀
あまい香りが際だつ花木といえば、春は沈丁花、秋は金木犀であろうか。芳香が辺りを漂うと思わずその木に目が行く。子どものころ遊んだ小学校の運動場の隅に大きな金木犀の木があり、秋になると木全体が金色になって、その下に行くと噎せるようなあまい香りに包まれた。匂いは記憶と強く結びついているらしく、いまでもその情景が一瞬にしてよみがえる。銀木犀は一昨年鉢植えから地に下ろしたもの。黄白色の花で香りも控え目である。(2011.9.30)
金木犀(横浜)
銀木犀(横浜)