12月の花 オオナガミノクダモノトケイソウとルリミノウシコロシ

ツワブキの花が終わり、ランタナも実ばかりになると、庭はめっきりさびしくなる。咲いているのは立ち寒椿とその下に繁茂しているサルビアぐらいである。ところが、12月になって沖縄の友人から珍しい写真が送られてきた。北部ヤンバルの西銘岳で撮ったものだという。一つはオオナガミノクダモノトケイソウで、「大長実の果物時計草」と書いて大きな花である。実も大きいがパッションフルーツ(果物時計草)と同じ種で、ジュースにする。もう一つはルリノミとあったが、サワフタギ(沢蓋木)の実で、綺麗な瑠璃色である。ルリミノウシコロシと別名があったが、材質が堅く牛の鼻輪に使われたとある。ハイノキ(灰の木)科という科も初めて知ったが、灰を媒染剤に使うという。(2015.12.1)

オオナガミノクダモノトケイソウ(沖縄、宮城邦昌氏撮影)

ルリミノウシコロシ(沖縄)