10月の花 アサガオ
アサガオは夏の花と思っていたのだが、彼岸を過ぎた九月下旬になってもあちこちの垣根に勢いよ く咲いている。それを気にし出したのはこの何年かのことで、以前からそうであったものか定かでは ない。朝顔はさまざまな園芸種があるが、もともとヒルガオ科でその種類も多いようである。花のひ らく時にちなんで朝顔、昼顔、夜顔まである。この夜顔を夕顔と言って混同している向きもあるが、 ユウガオはウリ科で白い小さな花を咲かせる。大きな丸い実をつけ、それを剥いたものが干瓢になる のである。アサガオの種をあらたに買うこともなく、毎年自然に出てくるのにまかせていたのだが、 いつのまにか薄青色のものだけになり花も野朝顔のように小さくなった。園芸種も放っておくと先祖 帰りするのであろうか。彼岸の一日信州に遊んだとき、畑の脇の用水路の斜面にハッとするような赤 紫の花が目に飛びこんできた。ヒルガオかと思ったが、帰って調べてみると夏から秋にかけて咲くマ ルバアサガオのようであった。(2004.10.1)

アサガオ(横浜)

マルバアサガオ(信州、長坂)