今月の花 ミゾソバとママコノシリヌグイ

ミゾソバは溝蕎麦で、文字通り畑や休耕田の水が流れている溝などを好むタデ科の野草で蕎麦の花に似ている。葉の形に特徴があり、「ウシノヒタイ」の別名がある。近くに繁茂する場所がいくつかあったが、やがて戸建ての住宅が建ち並ぶようになり、姿を消していってしまった。同じタデ科で花の形は似ているが、ママコノシリヌグイという酷烈な名前の野草がある。葉はミゾソバと同様桃の葉に似ているが、茎に棘がびっしり生えていて刺さると痛い。名の由来は、継母が実の子ではない継子に辛く当たったということであろうか。(2015.10.1)

ミゾソバ(横浜)

ママコノシリヌグイ(横浜)