4月の花 ナガミヒナゲシ
 近所の空き地が野原になり、ケシの朱色の花で覆われた。勝手にノゲシと思っていたのだが、調べてみるとノゲシは西洋タンポポのことで、ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)とあった。細長い実の中には、まさに芥子粒のごときこまかい種子が詰まっていて、はじけて散らばる。帰化植物の強さであっという間に空き地を制した。条件が整うと、ある期間一種類の草が場所を支配する。しかし花を咲かせ実をつけてしまえば、次に花期を迎える草に早々とあとを譲る。少し前まではカラスノエンドウが勢いよく茂っていたのである。(2008.4.1)

ナガミヒナゲシ(横浜)

ノゲシ(横浜)