2月の花 オオイヌノフグリ
立春を過ぎると、地の上の緑がにわかにやわらかい葉を萌え立たすように感じられる。陽射しもや や高くなり日溜まりのあたたかさも増すと、いち早く咲いて目立つのがオオイヌノフグリである。冬 の間にすでに少し葉は出ているのであるが、待ちかねたように沢山の葉茎を地面に伸ばし、その先に 小さいが明るい青に黄の点じた花をつける。畑の隅の日溜まりなどは、青いサファイアをばらまいた ように美しい。花の名は誰が名付けたものか、少々変なのだが、咲き終わって種実を見てみると、二つ くっついた形がたしかに犬のふぐり(睾丸)に似ている。タチイヌノフグリの方は葉茎が立ち、花は 小さくてほとんど目立たないが、種実の形は同じようである。(2005.2.1)

オオイヌノフグリ(横浜)

タチイヌノフグリ(横浜)