7月の花 タラノキの花
タラの芽といえば、コシアブラの芽とともに鮮烈な春の香と味を楽しませてくれる山菜の代表である。信州の山小屋に行けば、小屋のまわりにあり、天ぷらにして食べる。そのタラの木がわが家の庭の隅にある。五十年ほど前に引っ越してきて、何もない裸地を庭にしようと土をトラック何台分か入れた。それが黒土で山からの土だったようで、アケビやらエゴノキが生えてきた。タラの根茎も混じっていたらしく、何年かすると成長して花をつけるようになった。一本だけで、芽を二回食べると枯れてしまうというので、花だけをを見るようにしている。蕾の時も花の時もあまり変わらない。雄しべがのぞくぐらいで、そのまま熟して黒い実となる。(2021.7.1)

タラノキの蕾(横浜)

タラノキの花(横浜)