6月の花 タチアオイ
 立葵は花穂がどんどん上に伸びて背丈を越すほどになり、いっぱいに付いた蕾が下から順に咲いてゆく。夏の強い陽射しの中の立ち姿がよいのが人気があるゆえんであろうか。花の色も赤、ピンク、臙脂、黄色、クリーム、白と多彩である。農家の庭によく見かけるが、英国の田園風景にもタチアオイは欠かせないらしく、女流版画家スー・スカラードの「タチアオイ」というシリーズには、農家の前景にかならずタチアオイの群落が描かれている。そのなかの一点が木魂ギャラリーに展示されている。

「今月の花」は2003年3月から始めて今回で100回になった。この間、一回も欠かすことがなかったのは、健康に恵まれたということになろうか。あと何回とか決めずに、とりあえずは続けてゆこうと思っている。(2011.6.1)

タチアオイ(横浜)

タチアオイ(横浜)