8月の花 ワタ
 ワタはアオイ科なので、この形の花はタチアオイやフヨウ、トロロアオイ、ムクゲなど身近でもよく見るこ とができる。ただ、この花は薄クリーム色の清楚な花を朝早く咲かせると、夕方には花弁がピンクになっ て閉じ、開花二日目には凋落する。関東では5月のはじめ頃に種を蒔き、本葉が出るとすぐ葉柄の脇に火焔 太鼓を思わせる苞に包まれた蕾がつく。梅雨が明ける頃には開花し、そのあとに桃とよばれる実が大きくなって ゆくのだが、このコットンボールが白い綿を吹くのは秋の声を聞くころである。17、8年前から 鉢植え で育てて楽しんでいるのだが、大きくなった実が割れて純白の綿そのものが吹き出すのは造化の妙を感じさ せて、何度育てても飽きない。写真はアプランド綿だが、日本には和綿があり、白綿のほかに綿の繊維が初 めから茶色の茶綿がある。(2003.8.1)

今年は梅雨明けが遅れ、まだ開花に至っていません。花の写真はしばらくお待ちください。(2003.8.1)
2日に梅雨が明け、6日の朝に開花しました。(2003.8.6)

本葉が出たワタの木(横浜)

ワタの蕾

ワタの花にツマグロヨコバエ

開花二日目のワタの花