人 文




坂本砂南+鈴木半酔

はじめての連句  つくり方と楽しみ方

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四六判・176頁
定価本体1700円

 本書は、「連句はやさしい、面白い、楽しい」をモットーに、 連句のルールを三つにしぼって、つくり方を解説している。 「転じる」「戻らない」「森羅万象を詠む」、この三つであ る。初めから全部覚える必要はない。先ずはリードしてくれ る人(捌きという)と季語辞典一冊があればよい。初めて連 句に興味を持たれた人に向けて書かれているので、実作への 手引書としても、読み物としても楽しめる。

ISBN978-4-87746-118-8


星野人史

人は文章を書く生きものです。--「私」のための文章講座

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A5判・272頁
定価本体1800円
沖縄に「珊瑚舎スコーレ」というNPO法人が運営する 学校があります。編著者の星野人史氏はその代表で、戦 争で学校に行けなかったオバアたちのために夜間中学校 を設立して話題になりました。夜間中学のみならず、中 等部、高等部、専門部を通して、この学校の大きな特色 となっているのが、「珊瑚舎スコーレ・文章講座」です。 自分が納得できる文章を書くというのは、納得できる自 分に出会うためという理念が実践されています。本書に 収録された文章は、"十歳から八四栽までの生徒・学生が 綴った「自分であること」の証"(編著者)となっていま す。

ISBN978-4-87746-110-2


荒川洋治

文芸時評という感想

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四六判・344頁
定価本体3360円
1992年から2004年まで、産経新聞 に12年間にわたって連載された「文芸時評」に、 最新の受賞作についてのエッセイを収録して一 冊に編んだもの。「ひとりで読む、ひと りで問いかける」という著者の精神的姿勢に貫 かれて数々の論争を巻き起こした、ここ10年来の文学シーンを鳥瞰できる 本。2006年第5回小林秀雄賞受賞。
ISBN4-87746-097-7(四月社発行・木魂社発売)


荒川洋治

ラブシーンの言葉

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四六判・240頁
定価1995円

週刊朝日に4 年間にわたって連載された[ウオッチ性愛本]の各 篇に新しくタイトルをつけてまとめたもので、月々 に刊行された小説のラブシーンを集めて語るとい う、詩人、エッセイストとして知られる荒川洋治氏の文章の中でも異色のもの。近代か ら現代の小説家の文章が同一線上に並べられると、 思わぬ射程を生み出み出して興味深い。
ISBN4-87746-096-9(四月社発行・木魂社発売)


小林隆久

救済者としての都市
佐多稲子と宇野浩二における都市空間

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四六判・140頁
定価本体2000円
都市空間に対する小説家や詩人の感受性が、創作上ど
のように作品に反映され、どのような魅力がその結果
として生まれるのか。佐多稲子の戦後再起の出発点と
なった作品『私の東京地図』をめぐって、作品にとり
こまれた丘、坂、川、路地などの都市空間の描写が、
いかに作品に固有の魅力を生み出しているかを、精密
な論理と深い読みで解き明かす。さらに「《夢見る部
屋》の系譜」では、宇野浩二やポオにおける、蔵の中
や屋根裏、押入れや柩という特異な室内空間と作家の
嗜好性を論じる。
ISBN4-87746-090-X


水島裕雅

青空
フランス象徴詩と日本の詩人たち

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四六判・220頁
定価2243円

芸術表現は個人と社会の関係をもとりこんでいる。〈青空〉という表現が作品の中に特徴的に現れる、梶井基次郎、原民喜、ランボー、マラルメなど日仏の詩人の作品を比較考察し、〈青空〉がどのように使われなにを表徴しているのか、芸術表現の根本に分け入る。

沓掛良彦/金子美都子 編訳

フランス女流詩人詩抄
ミューズの娘たち

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A5変型判・192頁
定価2548円

中世から二十世紀に至るまで、フランスは詩女神の娘たちと呼ぶにふさわしい数多くの女性の詩人たちを生み出した。にもかかわらず、それらの作品が男性の作品に比べて紹介されることの少ないうらみがあった。本書は、ディア伯爵夫人からマリー・ローランサンまで代表的詩人二十人を収めた初めてのアンソロジーである。

古沢ゆう子

牧歌的エロース
近代・古代の自然と神々

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四六判・312頁
定価3000円

牧歌は自然そのものを賛美する詩ではない。自然をとりあげてはいるが、風景詩ではなく、エロースによってひきおこされた、牧人たちの恋や悩みや喜びがうたわれる。また豊かな収穫や美酒や月の光に、エロースの対象と同じ美を見て安らぎをもたらす。この営みが牧歌である。テオクリトス、サッフォー、さらには万葉の詩人たちのうたにあらわれる、古代の人々の自然と神々とのかかわりを、近代の「自然そのもの」や「人間の自由」との対比で検証する。

及川 茂編

『珊瑚集』原詩集

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四六判・54頁
定価876円

『あめりか物語』『ふらんす物語』などの短編小説を発表するかたわら、永井荷風は西詩の翻訳紹介を試みている。『於母影』『海潮音』とならんで、日本の近代詩に新しい息吹きを吹き込んだ翻訳詩文集『珊瑚集』である。原詩の形式にこだわらず、創作詩といえる自由詩、散文詩の風でいて、かえって原詩の詩風をよく伝えるのに成功した。荷風が自ら好んで編んだ41編の原詩を初めて全部明らかにする。

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