芸 術
大沢民子 大沢民子木版画作品集 四季の花 |
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A5変型判・192頁 定価本体3000円 |
花は地上の星。四季の花に寄り添い、その表情をひたすら版画に彫り続けて50年。1200点 にも及ぶ作品の中から選んだ300点、オールカラー。花へのやさしいまなざしを宿す名品 集です。 作品は春夏秋冬に分け、巻末に作品索引を付したので、花の図鑑としても楽しめ ます。 |
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牧 陽一 アヴァン・チャイナ 中国の現代アート |
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A5判・224頁 定価2940円 |
一世紀にわたる現代アートの歴史は、中国の地にわずか二十年に集約されて立ち現れた。中国のアーティストたちは統制的な毛沢東様式の呪縛から覚醒し、想像力の自由を勝ち取った。だが大衆消費社会に入り、再びポップカルチャーの洪水の中に埋もれようとしている今日、情況の自覚的な破壊をめざす彼らの精神世界と、過激な身体表現を読み解く。 |
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コルタ・アイヴス 版画のジャポニスム |
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A4変型判・138頁 及川 茂訳 定価3990円 |
19世紀後半、パリ万博にはじめて展示された日本の文物は、それを機に大いに西欧の岸辺に押し寄せた。「ジャポニスム」である。本書は、なかでも日本の浮世絵がフランス印象派の両者たちの版画に与えた影響に焦点を合わせて、マネ、ドゥガ、カサット、ボナール、ヴュイヤール、ロートレック、ゴーガンの版画と浮世絵を対比して見せる構成の妙によって、自ずとジャポニスムの大いなる波を現前している。 |
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ケネス・クラーク レンブラント |
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B5変型判・160頁 井田 卓訳 定価2940円 |
レンブラントの生涯と精神の高まりを、多くの自画像から照射する「自画像」の章、「反逆者」「レンブラントと聖書」など、本書はレンブラントについての考察の最終的まとめであり、美術史家クラークの特質、心情、方法が十全に生かされた名著。 |
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及川 茂フランスの浮世絵師ビゴー ビゴーとエピナール版画 |
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A4変型判・196頁 定価3675円 |
明治に来日し、辛辣な筆致で日本風俗を描いて活躍したビゴー。失意のうちに帰国したが、それ以降以降の活動は知られていなかった。ところが、エピナール版画美術館準備室で、ビゴーの手になる厖大な数のエピナール版画の下絵と作品が発見された。ビゴーはパリを去った後、エピナール版画という、フランスの浮世絵ともいうべき大衆版画の制作に打ち込んでいたのであった。 |
小方正法 蓑虫の空 連作木口木版画による十二の物語 |
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四六判・38頁 定価1050円 |
メタモルフォースは、人間の潜在的な願望であるが故に、いつも芸術の重要な主題であった。カフカは、「変身」の主人公が目覚めた時に巨大な芋虫になっていた困惑に、日常というものを裏返してみせた。著者は、一点に縛りつけられた蓑虫のなかにある、変態の予感を、連作木口木版画と詩で見事に表現してみせている。 |